ゆがんだ「就活」を抜本的につくり変える
問題は、時代に適応できないまま、ゆがんだ「就活」を抜本的につくり変え、「新しい就活」を再構築することである。就職難の最大要因についてはグローバリーゼーションの下での競争圧力が強まるなか、企業が正規雇用である新卒の採用市場を縮減してきた一方で、大学生数が急拡大し、卒業しても就職口が足りない需給上のミスマッチや企業の学生に求める能力水準が高くなり、「学生の質」とのミスマッチが広がってきていると分析してきた。
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さらには就職ナビにより、誰もが自由応募できるようになった結果、特定企業にエントリーが殺到し、企業・学生双方に効率性やプロセス面で大きな無駄が発生していることについても触れてきた。そうした状況の上に、大学、学生、企業が三すくみになって負のスパイラル現象を起こしている。優秀な人材をライバルより先に確保するための企業の採用活動早期化←学生が学び(就活が始まる三年次は学問・研究にエンジンをかける最も大切な時期)よりも就活を優先←学生が授業に出ない、勉強しないことによる大学教育の空洞化←学生の質低下、社会に出るための準備不足学生の増殖←少ない優秀な人材の奪い合いで、更なる採用活動の前倒し。このような具合である。学生は非常に早くから就活の必要性を意識して、長期間にわたって大きなエネルギーを就活に注ぐから疲弊する。それが学業に甚大な支障をもたらし、メンタルヘルス面でも苦しむ学生を増やすことになっている。一方、企業側も過熱化する就活により、母集団の形成を拡大し、選考対象の絞り込みに多大な労力と経費を費やして、徒労感を訴えている。この「疲弊」と「徒労感」がいかに「就活」、「採活」の効率性を低下させ、日本全体で見ても膨大な無駄を生じさせていることか。
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